日常の暮らしに感動体験を持ち込んだ、「洞窟」のある家。
「暗がりと明るみ」が共存する心地よさを。
窓のある3つの部屋に囲まれた真ん中に、窓のない「暗がり空間」を配置しました。
コロナ禍の中、家で働く時間が増えて、過ごす時間が増えて、出勤という環境を変えるきっかけがなくなると、家という空間がどこか単調に思える。
改めて人間が生きていく「住処」の役割は何か思考を巡らせた。
最高に楽しい時間も落ち込んで悲しい時間も、なんてことない日常だって人生の時間の大切な一部。そんな日常の中の小さな感動を見過ごさない感性を養うような、刺激的な空間体験が必要ではないか。そこで、リビングのように機能で呼ばれる部屋は無くして、空っぽな暗い洞窟を挿入。どこで食べるか、どこで働くか、どこでリラックスするか、自分の感性を能動的に活性化する「環境」としての住処を目指した。
DATA
竣工
2021.05
所在地
神奈川県横浜市
クライアント
株式会社泰有社
用途
住居(賃貸マンションリノベーション)
設計期間
2021.11-2021.03
施工期間
2021.04-2021.05
延床面積
60.62㎡
CREDIT
施工
シャンティアートワークス
写真
Syuheiinoue
天板施工
中村塗装工業所
天板協働
いすみ古材研究所
MovieDir
YUJI KAMIYAMA
MovieSound
DISK